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ただし、

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であり、(U 1、U 2)は点(x 1、x 2)における面内の流速である。
計算には、長手方向に111、半径方向に31、ガース方向に61の合計約20万点の格子を使い、主記憶96メガバイトを搭散したワークステーション(DEC Alpha Station 250)上で1ケースあたり2、3日を要した。
r'=0.2、β=9°の定常旋回の1ケースについて、図3.5.1に横力分布の実験による圧力積分値との比較、図3.5.2にA.P.断面における縦渦成分ω1の分布の実験との比較を示す。横力の分布は、計算値と計測値を比較すると、両者はほとんど一致しており、本研究の方法が定常旋回中の流体力分布を良好な精度で推定できることを示している。また、渦度分布についても、渦の位置、大きさ、形において実験に非常によく一致していることが分かる。本研究で用いた粘性流の直接計算による数値解析手法は、剥雌渦の位置や強さを人為的に与える必要がないため、このような複雑な流場及びそこから発生する流体力を高い精度で推定することができたものと考えられる。

 

 

 

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